⾏政書⼠ポラリス法務事務所

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フリーランス必見!業務委託契約の未払いトラブルを防ぐ契約書の作り方

業務委託契約は、企業とフリーランス・個人事業主の双方にとって柔軟で便利な契約形態です。しかし、残念ながら「報酬未払い」や「支払遅延」のトラブルは後を絶ちません。 実際、未払いが発生してからでは回収に時間と労力がかかり、最悪の場合は泣き寝入りになるケースもあります。
そこで本記事では、契約書の段階で報酬未払いを防ぐために押さえておくべきポイントを、行政書士の視点からわかりやすく解説します。

1. 契約書に「報酬の支払条件」を明確に記載する

報酬未払いの多くは、契約書上の支払条件についての記載が不十分なことが原因です。 最低限、以下の項目は必ず明記しておきましょう。
• 報酬額(税別・税込かも明確に。)
• 支払期日
• 支払方法(銀行振込・キャッシュレス決済など。手数料の負担者も。)
• 追加業務が発生した場合の料金体系
また、支払期日が、「検収終了日から●日後」などと検収終了日を基準として設定されている場合には、検収方法の記載自体が不明確だと「検収が終わっていないから支払えない」と言われるリスクがあります。 このことから、検収についても期限を設けて、期限の到来とともに検収完了とみなす条項を入れておくと安心です。

2. 前払いや着手金・中間金の設定でリスクを分散する

業務委託契約では、全額後払いにすると未払いリスクが大きくなります。特に報酬額が大きくなる場合には、できれば全額前払いとするのが理想的です。しかし、フリーランスや小規模事業主の方はどうしても相手方との力関係でそれが難しい場合もあるかと思います。その場合には、例えば以下のように着手金や中間金などを設定し、業務の進捗段階ごとに支払いを求めることが未払いリスク解消に効果的です。
• 着手金:30〜50%
• 中間金:進捗に応じて
• 納品後:残額
 特に新規の取引先や支払能力に不安のある相手方の場合、着手金の設定は強力なリスクヘッジになります。

3. 遅延損害金の条項を必ず入れる

 支払いが遅れた場合に備えて、遅延損害金(年●%)を設定しておくこともまた効果的です。
遅延損害金の条項があるだけで、相手に「支払いを遅らせると不利になる」という心理的抑止力が働きます。

4. 業務範囲を明確にして追加作業の無償化を防ぐ

 報酬未払いと同じくらい多く問題となるのが、追加作業を無償で要求されるケースです。
これを防止するには、契約書上で委託業務の範囲を明確にし、以下のような条文を入れておくと安心です。
• 追加作業は双方が書面(メール含む。)で合意した場合にのみ行うこと
 この一文を入れることで、後から「これも(同じ契約内で)やっておいて。」と言われるリスクを大幅に減らせます。

5. 契約前に相手の信用調査を行う

契約書の整備と同じくらい重要なのが、相手の信用状況を確認することです。
• 会社のホームページ
• 代表者名での検索
• 過去の取引実績
• 口コミや評判
• 法人番号公表サイトでの基本情報確認
フリーランスや小規模事業主の場合、与信調査に費用をかけることは難しいかと思いますので、以下のような情報を事前にインターネットで確認しておくことで未払いリスクを低減することに繋がります。特に新規取引先の場合、最低限の事前調査は必須です。

6. 未払いが発生した場合の対応フローを決めておく

契約書に以下のような流れを明記しておくと、万一未払いが現実化してしまっても、スムーズに次の手を打つことができます。
• 支払期日を過ぎた場合の通知方法
• 一定期間経過後の契約解除
• 法的措置を採ること
また、事前にルールを決めておくことで、相手に対しても「未払いは許さない」という姿勢を示すことにより、抑止効果も期待できます。

まとめ:未払いは「契約書の段階」で予防可能

報酬未払いは、発生してから対処するよりも、契約書で予防する方が圧倒的に効果的です。
• 支払条件の明確化
• 着手金の設定
• 遅延損害金の設定
• 業務範囲の明記
• 信用調査
• 契約の締結
• トラブル時の対応フローの設定
これらを押さえておけば、未払いリスクは大幅に軽減できます。

契約書の作成・チェックは専門家にお任せください

 業務委託契約は、委託する業務の内容により必要な条項が大きく異なります。 「ネットのテンプレートを使ったらトラブルになった」という相談も少なくありません。

 弊所では、 業務内容・取引先の状況・依頼者のリスク許容度に合わせたオーダーメイドの契約書作成 を行っています。
• 契約書の作成
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など、幅広く対応しています。

未払いリスクを少しでも減らしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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